楽曲一覧

ルリニコクの楽曲を新しい順にご紹介させていただきます!

もりのくまさん

最高潮の皮肉。失われた少女性が心に問いかける。そこらにあふれる普遍的な不安を唄うロックナンバー。

我々ルリニコクのA面4曲目として、今回は少女性を描いてみることにした。皮肉まみれの日常を、悲しそうに見つめるかつての無垢な自分。一体どこでずれてしまったのか。 だからといって少女が正義というわけでもないと私は思う。彼女が象徴する自由や無垢とは、そもそもがまったくもって非現実的なものに見えるからだ。 よって今回も否定はなにもない。主人公の女性は色々と大変な日々を送っているようだが、それは同時に充実でもある。 作中のように夕日を見ながら悲しくなる日もあれど、きっと彼女は自分の生き方を変えることはないだろう。無意味な仕事や先の見えない不倫にハマることもまた、彼女にとっては全力で生きることなのである。 苦しみにみえる社会や日常は、いつだって不気味で客観的な優しい”くまさん”なのかも知れない。 つまり、そういう労働および恋愛の讃歌なのである。

「お嬢さん、お待ちなさい。 ちょっと、おとしもの。」
そんなわけでぜひご一聴いただけたら幸いです。

タイトルは『もりのくまさん』。

2024年1月9日 みみみ

コンセプション・アリア

悲しみは決意へ。終わりは新たな始まりへ。命を唄うエモーショナルなバラード。

近年、自分の子供の誕生を3度見た。不思議と、とても感動した。涙も出た。生命システムそのものがもつ、理解を超えた自然的美しさ。この感動をいつか必ず、持っているスキルで描きたいと思った。 しかし何故かうまくトリガーは動かない。数年かけて考えた結果、あの感動は誕生そのものだけで成立しているものではないという結論に至った。改めて対となるもの、つまり死を考えることであの感覚的な美しさは腑に落ちた。すべては螺旋。そこで血は繋がり、想いは繋がり、夢は繋がる。それが生命であり、星であり、砂粒だったのかもしれない。 悲しみは決意へ。終わりは新たな始まりへ。すべては回って鼓動となる。そんなわけで命を唄うエモーショナルなバラードを作りました。ぜひご視聴いただけたら幸いです。

タイトルは 『コンセプション・アリア』。

2023年10月28日 みみみ

高楼心中キリギリス

刹那を生きる少女の人生。感情高まり、一気に駆け抜ける退廃的なダンスナンバー。

脳の忘却機能が馬鹿になったのか…何故か少し前の、とある事件がじわりじわりと私の頭の中で影響を広げていた。 家庭にも学校にも居場所がなくなり、誰かに自分の存在を肯定してほしい少女たちは、おのずと同じ境遇の仲間を求めて影どころへと集まっていく。そこは未来もないが否定もない、いわばこの世の踊り場だ。きっとそこで、永遠に閉じ込められていたいと願うことだろう。 生きていることを自分の頭で認めるためには、やっぱり大人の言葉が必要だ。しかし実際に浴びるのは少女たちの若い身体を求める豚の囁きや無責任な憐れみの言葉。必然的に外世界との心の距離は埋まらないほど開いていく。 きっと少女たちは夜の街に染まるため努力し、自傷することで、ずっと欲しかった言葉を感覚で埋めようとする。もしかしたら、これらのすべては、自分たちを無視してきた大人たちへのささやかな反撃なのかもしれない。 今回、そんな刹那な生を自分なりに描いてみたいと強く思った。あくまで内容は想像の上のフィクションに過ぎないものですが、ご一聴いただけたら幸いです。

タイトルは『高楼心中キリギリス』。

2023年3月30日 みみみ

青と砂漠の子守唄

自分の人生に耳を塞ぐあなたへ。クラシック、ジャズ、ポップス、ロックがジャンルを越えて繋がるドラマティックな一曲。

漠然とした不安や疑問を抱きつつも、
目の前の日常に立ち向かい続け、
自分の心を偽り傷つけられながらも
必死に生きている。

そんな「普通」になれなかったすべての人へ、
この楽曲を捧げます。

タイトルは『青と砂漠の子守唄』


2022.12.31 みみみ

ゆりかもめにのって

憂鬱ないつもの帰り道。夜を感じる静かなバラード。大曲『青と砂漠の子守唄』へと繋がる前奏曲。

ドトールの窓から

仕事待ちの喫茶店にて、虚しさを味わう女性。雨を感じるロックバラード。