ルリニコクのブログ– category –
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エッセイ・詩
バッタの寄せ合い
「2023年9月30日 手記」 ・・・・・ 今日、バッタを見た。薄めの緑色で、3センチメートルくらい。最初は葉のかけらかとも思ったが、よく見ると足がついている。 実家の庭の歩道脇にいたそれは気をつけていないとすぐに踏み潰してしまいそうでとても怖くな... -
エッセイ・詩
眼鏡
あの人の記憶。 キリッとした眉。筋張った腕。低くも高くもない、ちょうどいい声。それで脳を揺らした「さよなら」。 いろいろ思い出せた。温かく、少し青白く、歪んだ視界の奥であの人のことを沢山思い出した。 月が何度も空を回った。心に追わせようと絡... -
エッセイ・詩
頑張れ。
この部屋の、そこの隅に 地獄に通じる穴がある。 そこから流れる心地のいいメロディーに うたた寝をするあなたがいる。 あなたの鼻と口からは 夢と意思がまるでよだれのように どろりどろりと漏れ出している。 やがて目を覚ますあなたは よし、と胸をはり ... -
エッセイ・詩
アサガオの花
「2023年9月29日 手記」 ・・・・・ 「普通」に生きる。 なんて難しいことなんだろう。 「普通」に仕事をし、「普通」にお金を稼ぎ、「普通」に子育てをして、「普通」に幸せを感じる。そんな難しいことができる「普通」の方々を本当に尊敬する。 私も「... -
制作ブログ
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ついにヴァイオリンのレコーディング開始!こちらはアルバム制作の様子をご報告するブログです。 -
制作ブログ
ヴァイオリンの多声奏法とは?
皆さまは、「多声奏法」という楽器のテクニックについてご存じでしょうか?これはソロで奏でる楽曲において主に使われる技巧で、単純な重音やコード奏法とは異なり、ひとつの楽器の中で異なる声部を奏でることを指します。わかりやすく言うなら、異なるフレーズと譜割をもつ、ボーカルとベースのメロディを同時にひとつの楽器で奏でるわけです。 -
エッセイ・詩
活動再開の理由 〜欠けた衝動〜
こんにちは。みみみと申します。インスタグラムやTwitter、ブログ「ひなどりとラパン」などで私をご存じの方は、いつもありがとうございます。自身の音楽活動再開にともない、こちらのサイトでは表現家としての自分を曝け出すべく、拙筆書き殴らせていただくことにしました。早速、私について少し。ありのまま、語らせてください。 -
歌詞
ゆりかもめにのって
灯るガラス。潮風の残り香。眠たげなわたしは夜の奥へ。 明日の予定も、そう。 所詮、誰かの自己欺瞞。街をぬって続いていく、見慣れた線。 空から見ていたい。嘘つきの罪状。 メルヘンランドセル、海にとけていく。 どうせ、明日忘れている。ここでつぶ... -
歌詞
青と砂漠の子守唄
群れる街に埋まるあなた。黒いビルに映る世界。小さく閉じたふやけたドアで隠す"イマ"はカビ臭い。 星屑が踊りだす至純の夜は鏡破り、黄色を吐く。そうね、それが楽なの。サルサに包まれ光失う日々に、そう。いつも。そこで響く… 地獄の子守唄。 すべてを... -
歌詞
ドトールの窓から
雨がはねる午後3時の窓際。黒く香る時間だけを味わう。 見下ろす。傘が傘を避ける。きらめく。地面に映った現実。 ここでわたし、なにを待っているんだろう。濡れた街に問いかける。「役割」に背負われて。 命を尊ぶ処刑人。踊りを知らぬバレリーナ。 清め...
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