青と砂漠の子守唄

群れる街に埋まるあなた。
黒いビルに映る世界。
小さく閉じたふやけたドアで
隠す”イマ”はカビ臭い。

星屑が踊りだす至純の夜は
鏡破り、黄色を吐く。
そうね、それが楽なの。
サルサに包まれ光失う日々に、
そう。いつも。そこで響く…

地獄の子守唄。

すべてを忘れ、眠る。
いつかの物語は砂の中。

生きていく。

矛盾を抱いて、眠る。
あなたもあなたも嘘。蜃気楼。

黄色の小山に数多の枯れ人。
「この先ご存じ?」
「もしもし…?」

砂漠の子守唄。

“イマ”に飲まれて、眠る。
いつかの物語は蜃気楼。

無意味な星屑さえ、今日も光る。
どうして?

世界を見つめてかくれんぼ。

青き神の声。”イマ”に割りこむ夜。
寒い人の間。無意味な影。
そして朝を待つ。回る星にすがる。
世界樹を斬り倒してそっと嘯く。

ねえ、あなた=わたし=世界。
今日も砂にまみれ沈む。

星屑のパレードを横目で笑う。
理由を探し、鏡を破り。
そうね。それが楽なの。
矛盾に包まれ、光失う日々で…

地獄の子守唄。

すべてを忘れ、眠る。
かつての物語は砂の中。

いつまでも。

耳を塞いで、眠る。
あなたもわたしもそう。
生きている。

地獄で呼吸しながら。

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